ライブドアv.sフジテレビ M&Aの衝撃

(C)2005 YOMIURI ONLINE 2005年2月8日、ライブドア社長ホリエモンこと堀江貴文社長が、ニッポン放送株式の35%取得を記者会見で発表した。これを受けて、メディア系株式相場は大混乱に陥る。対象となった、ニッポン放送株はストップ高まで急上昇。一方、フジテレビ株は乱高下。ホリエモンのライブドア株も急上昇している。
翌日の朝刊各紙の見出しは、軒並みこの記事で飾られ、ネット大手ライブドアのメジャーメディア参入を、告げていた。

では、なぜこの株式買収が大きく騒がれるのか検証してみよう。

                   →記者会見をする堀江社長(C)2005読売新聞社


村上ファンド┓
┃    ニッポン放送====フジテレビ
?    ┃          │
┗━ ライブドア────────┘

まず、一つおさらい。
ニッポン放送と、フジテレビはどちらもフジサンケイグループの企業である。
創業はラジオであるニッポン放送の方が古く、フジテレビはその後開局している。
よって、ニッポン放送はフジテレビの親会社となっている。

で、ここで問題。世間的に見ても、フジテレビとニッポン放送ではフジテレビの方が大きいのは当たり前、株式の時価総額だって数倍の差が開くほどである。でも、あくまでフジテレビはニッポン放送の子会社であることには違いなかった。
よって、もしニッポン放送がいずれかの会社に買収されることとなれば、フジテレビは自動的にその会社の傘下にはいることとなってしまう。

つまり、少ないお金を投資するだけで、フジテレビという巨大なメディア企業を買収することが可能となるわけである。

このことに気がついた、村上ファンド(日本最大級の投資集団)がニッポン放送株式の20%程度を保有するに至って、フジテレビは危機感を強めていた。
この対策として先月1月17日から、フジテレビはニッポン放送の株を買い取りますよと、大々的に宣伝する「株式公開買付」(TOB)を行っていた。
フジテレビはこのTOBでニッポン放送の株式の50%以上を取得して、経営を完全に手中に収めようとしていた。
このTOBが成功するかどうかは、微妙なところであったが村上ファンドの動き次第では十分達成可能といわれていた。

ところが、2月8日に未明、ホリエモン率いるライブドアの財務部が、村上ファンド以外の大口投資家(外資といわれている)から、数百億円でニッポン放送株式を一気に買い入れ、占有率35%に躍り出て、筆頭株主となってしまった。
で、いきなり記者会見をした上で「フジテレビと包括的な業務提携をしたい」と、コメントしているわけです。常識的に考えて、フジテレビもビックリしたことは間違いないだろう。
初対面の若造から「今日から俺が筆頭株主だ」と、言われても困惑してしまうのは目に見えている。このような買収劇を通常敵対的買収(M&A)と呼ぶ。

今回のホリエモンの目的は、明らかにフジテレビを傘下におさめることであって、YAHOOなどのメディア展開事業を見て、ライブドアも参入したいという意向が強く働いた結果によるものだというのは容易に想像がつく。
これに対抗して、フジテレビもTOB要件を動かして、ニッポン放送からフジテレビへの影響が波及するのを防ぐ手だてを試みているようである。記者会見でも「提携するつもりは毛頭無い」と、完全に敵対する方針のようだ。

いずれにしても、この結果がどうなるかは村上ファンドが所有する20%の株式がライブドアに流れるか、フジテレビに流れるかに決するところが大きい。
ここ数週間のうちに、結論が出てくるであろうから、是非注目してみたい。

気が向いたら続編書くかも。。






(C)2005 STARLIGHT STUDIO(2005.02.12)